シンガポールでの起業とアフターコロナスタートアップ動向 – 小林-慎和さん　大畠佑紀さん

Reginaa Pte. Ltd. 代表取締役兼CEO1982年生まれ。3歳から器械体操をはじめ、中学3年時には全日本選手権で個人総合優勝を果たす。高校2年時にはバンコクで開催されたアジア大会に日本代表として出場し、団体で銀メダル、個人種目別で銅メダルを獲得した。体操競技は高校卒業とともに引退し、筑波大学体育専門学群に進学。大学卒業後、新卒で人材系大手企業へ入社。ベンチャー企業での事業運営を経て、当時最先端のモバイル技術を駆使したアプリ開発などを行う株式会社の立ち上げメンバーとして参画。2011年、単身シンガポールへ渡り、現地法人を設立。現在「Reginaa Pte. Ltd.（レジーナ）」代表取締役兼CEO。JPassportという現地の人たち向けの日本サービスの紹介サイトを運営。モバイルを活用したコンテンツや販促支援・業務効率化などのサービスを提供し、シンガポール、タイ、ベトナムでサービス展開中。

株式会社bajji　ファウンダー兼CEOビジネス・ブレークスルー大学准教授大阪生まれ、大阪育ち。大阪大学大学院にてコンピュータを専攻。当時は研究者でした。博士（工学）を取得しまして、26歳の時に東京へ移住。
新卒で野村総合研究所に入社し、9年ほど経営コンサルタントをしておりました。専門インダストリーは、モバイル、通信、Web、エレクトロニクス産業。ソリューションは、新規事業の立ち上げ、マーケティング戦略立案、成長戦略立案、構造改革支援、買収支援、海外展開でした。９年間の間に、17カ国への海外展開支援を行いました。
その後、当時ソーシャルゲームで急成長中だったグリーに転職（2011年）海外展開の責任者という立場で業務を推進。途中からグリーシンガポールを立ち上げ、シンガポールに移住。在籍したのは1年8ヶ月ほど。その間に海外出張を45回経験しました。
2012年12月。移住先のシンガポールで起業しました。初めての会社の名前はDiixi（ディクシー）と言いました。そこで、世界中のイノベーターを集めるピッチイベント、the CHAOS ASIAをプロデュースしていました。
いて、2013年10月、２社目となるYourwifi（ECサイト）を同じくシンガポールで起業。この会社は2018年に香港の会社に買収されることになります。2014年2月には、バリ島にてコワーキングスペースWAVEを親友と立ち上げ。2015年6月には、シンガポール大手企業と北海道飲食店との間の合弁にて、BUTAHAGE Singaporeという北海道帯広の豚丼のお店をシンガポールで開店しました（現在閉店）。
海外での起業体験記を綴った書籍を2016年6月に出版させて頂いております。
「海外に飛び出す前に知っておきたかったこと」
2016年夏に日本に帰国しました。そして株式会社LastRootsというブロックチェーンスタートアップを創業。某取引所における世界最大のハッキング流出事件の影響をモロにうけ、苦難の連続の経営でした。この会社は、社員の頑張り、社内外の多くの人の助けもあり、2019年に金融庁の認可を取得し、上場企業の子会社となり私は社長を退任しました。
2019年5月、株式会社bajjiを創業し現在に至ります。bajjiでは、ブロックチェーンを活用したリアルな出会いをベースにした人の信頼関係を可視化する、個人の時代に適応したSNSを展開しています。
これまで創業してきた中で、VCなどから合計約12億円ほど資金調達をしてきた経験があります。一番規模が大きくなった会社は、売上高が10億円、社員数が最大時65名までいきました。こうした国内外の起業体験記を綴った本を2019年7月に出版しております。
「リーダーになる前に知っておきたかったこと」
また、日本初のフルオンライン大学のビジネス・ブレークスルー大学にて教鞭を2010年から取っております。現在の講座は、「ITと経営」「ブロックチェーンビジネス概論」